政府は4月29日、春の叙勲受章者を発表し、神奈川県内から212人が選ばれた。神奈川区内からは唯一、区連合町内会自治会連絡協議会会長の伊東満さん=神奈川本町在住=が旭日単光章を受章した。
地域のまとめ役
1971年に地元の飯田町町内会の会長となったのを皮切りに、83年には14町会をまとめる地区連の会長に就任、97年から区連の会長を務める。さらに、2000年からは2期連続で横浜市町内会連合会会長を務めるなど「地域の顔」として活躍してきた。「16も役職があって、あの時は大変だった」と振り返る。
今回の受章は、こうした長年の功績が認められたものだ。吉報を受け「私一人の力ではない。地域の皆さんのおかげです」と感謝の言葉を述べる。
区制90周年まで
「思い出に残るのは区制70周年のイベント。仲間たちと武士に扮して歴史の道を歩いたことが印象深い」。役職におごることのない人柄。その人望は区制90周年になくてはならない存在となっている。「後進に道を譲る時期にあるのは自覚しているが、節目の90周年までは町内会活動に励みたい」と目標は明確だ。
第一線からは退いたものの、本業の水産物卸売業を、いまだ現役で勤めている。「市場まで毎日通うのが健康の秘訣だよ」
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