横浜市民防災センター(宮川淳一所長)に防災教育用物品を寄付した金井達也さん(36)=白幡東町在住=が6月30日、防災・減災活動の推進に貢献したとして神奈川消防署(森田清署長)から感謝状が贈られた。
寄付のきっかけは、金井さんの祖父が亡くなった3年前にさかのぼる。父である辰己さんと祖父の部屋の整理をしていると、28年前に他界した祖母の預金通帳が出てきた。開いて見ると、約100万円が残っていた。
救急への恩返し
まず、先祖が眠る寺へ半額を寄付した。「亡き母が救急の方にお世話になった」。消防への寄付は、救急隊員の懸命な姿を目の当たりにした金井さんの思いが込められている。父・辰己さんは「旅行にでも行こうと思ったが、息子が世の中のために使おうと言うから、時が来るのを待っていた」と目を細める。
正月の賀詞交換会で、4月に横浜市民防災センターがリニューアルするのを知った金井さんは、森田署長を通じて防災センターに50万円を寄付することを決め、使い道についてはセンター側に一任した。
同センターは、幼児用のプレイマット一式と防災絵本15冊の購入を決め、5月から待合スペースや託児スペースで活用している。
表彰式で感謝状と記念品を手渡した森田署長は「ご協力に感謝し、親子で来てもらえるよう活用していきたい」とあいさつ。金井さんは「多くの人に利用してもらい、一人でも多くの子どもたちに消防を目指してほしい」と述べた。
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