神奈川区版 掲載号:2016年8月18日号 エリアトップへ

増加するシニア起業家(下) 事業運営のモデル作る この連載は全3回で、横浜市内におけるシニアの起業について取り上げます。

経済

掲載号:2016年8月18日号

  • LINE
  • hatena
笑顔で自慢のパンを紹介する村上さん
笑顔で自慢のパンを紹介する村上さん

 仕事で培った技術を生かし起業するシニアがいる一方、社会問題への関心がきっかけで起業した人もいる。

 村上孝博さん(66)は、米の粉を使用した「米粉パン」の販売を通して米の消費拡大に貢献し、耕作放棄地の減少や食料自給率の向上を目指す「カフェらいさー」(南区)を開いた。長年、銀行員として働いていた村上さんは退職するまで、起業への思いもパンを作ったこともなかった。きっかけは退職後に受けたハローワークの職業訓練講座。農業や米粉パンがテーマだった同講座で、現代農業が抱える課題を知り、「社会のためになることをやろう」と起業を決意。パン作りを学び、約1年のテスト販売を経て、2013年、63歳の時に同店を開いた。店頭には十数種のパンが並び、多い日は80個ほど売れる。

 大きな目標に一人で向かっていくというわけではない。村上さんは「私と同じようなことを考えている人」が増えてほしいと話す。多くの人が、自分と同じ方法で農業に貢献できるよう、自身がモデルケースとなることを想定。あえて少ない資金と少ないリスクで店を運営するよう努めてきた。「起業はリスクがある。しかし、実際に私が楽しそうにやることでほかの人に『私にもできそうだ』と思ってもらいたい」。志を同じにする人が後に続くことを望む。

「挑戦することやめないで」

 シニアと呼ばれる年齢での起業について「不安はなかった」と言い切る。村上さんの心にあったのは不安感より「やる気」だった。今では店の運営が生きがいだ。何かを始めようとしている人に対して、村上さんは語る。「始めてみると思ってもみなかった楽しいことがいっぱいある。リスクの分析は必要。でも、頭で考えただけで挑戦することをやめないでください」(了)

神奈川区版のローカルニュース最新6

夫唱婦随 妻に捧げる受章

夫唱婦随 妻に捧げる受章 社会

瑞宝双光章 河原史郎さん

6月10日号

ランチタイム 音楽に浸る

ランチタイム 音楽に浸る 文化

かなっくホールコンサート

6月10日号

多彩な演奏満喫

多彩な演奏満喫 文化

区役所でみんなの文化祭

6月10日号

「住みよいまち」へ活動発表

神奈川区民協議会

「住みよいまち」へ活動発表 社会

6月10日号

「議会を身近に」

「議会を身近に」 政治

横浜市会 清水議長に聞く

6月10日号

「日々の生活にSDGsを」

「日々の生活にSDGsを」 社会

小泉大臣インタビュー

6月10日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月15日0:00更新

  • 4月1日0:00更新

  • 3月25日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2021年6月10日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter