神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2016年9月1日 エリアトップへ

若年性認知症の人と家族が集える「あみけるひろば横浜」の代表を務める 杉本 智穂さん 新浦島町在住 59歳

公開:2016年9月1日

  • LINE
  • hatena

当事者も家族も丸ごとケア

 ○…「あみけるひろば横浜」の代表として、若年性認知症の人とその家族が集える場「A cafe」を新子安地域ケアプラザで開いている。自身が若年性認知症の夫と暮らす介護者であり、その夫や専門家ら約10人の仲間とともに4月から本格始動した。「”若年性”をうたっている認知症カフェは市内に少ない。当事者や家族を丸ごとケアする場を地元・横浜に作りたくて」と立ち上げた。

 ○…大手自動車メーカーでバリバリの営業マンとして働く夫と26年前に結婚。長男に恵まれ、平穏な日々を過ごしていた。「10年ほど前に若年性認知症と診断される前から、仕事をすっぽかしたり、行き慣れた場所へたどり着けないことが増えていた」。電話で医師から告げられたときはただ泣くだけだったが、”自分が大黒柱として家族を支えなければ”と気づけばハローワークへ向かっていた。

 ○…フルタイムで働くなどし、夫が定年まで勤め上げるのを支えた。転機は3年前に上智大で開かれたケアフェス。アートを通じた認知症や障害への影響を研究する専門家と出会い、プログラムを受けた夫の表情がイキイキと見違えた。これまで夫と口論になってばかりだったが、夫婦間のコミュニケーションも増えた。「私もスキルを身につけたいと養成講座を受けて、『あみける―』の立ち上げにつながっていった」。月に一度のA cafeでは、夫も会場のセッティングなどをこなす。

 ○…現在は介護職員として週2日、夫と同じ症状のある利用者をサポート。夫は利用しているデイサービスを通じて、自動車販売店の洗車業務などに汗を流す。休日には2人でアートプログラムに参加。「長男は私たちが仲良くやっているか気になるようで、仕事が休みのときに顔を出してくれる」と、家族の絆が深まったことに笑顔をみせる。「認知症の有無にかかわらず、仲間を増やして活動を広げていきたい」

神奈川区版の人物風土記最新6

小谷野 貴弘さん

南神大寺小学校の創立50周年記念事業実行委員長を務めた

小谷野 貴弘さん

神大寺在住 42歳

3月28日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月21日

近藤 真さん

火災への適切な初期対応で、神奈川消防署から感謝状表彰を受けた

近藤 真さん

西寺尾在住 72歳

3月14日

三善 幸夫さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第一次派遣で大隊長を務めた

三善 幸夫さん

神奈川消防署副署長 60歳

3月7日

冨樫 剛一さん

2月1日から横浜F・マリノスユースの監督を務める

冨樫 剛一さん

横浜市出身 52歳

2月29日

朝飛 大さん

柔道場「朝飛道場」の館長で、横浜スポーツ表彰・優秀指導者賞を受賞した

朝飛 大さん

平川町在住 61歳

2月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook