神奈川警察署の署長に就任した 廣瀬 豊さん 新町在住 57歳
揺るがぬ信念で市民守る
○…「神奈川区は昔ながらの雰囲気もある一方、都会的な地域もあって多様な顔をもつ街だね」。伊勢原、港南に続き3署目となった署長職。9月5日付で着任してから、さっそく自転車で区内を見て回っているという。「住民の皆さんとどれだけ連携をとれるかが署長の役割だと思う。安全確保のためにこれから関係を深めていきたい」。区長や消防署長との連携にも意欲をみせる。
○…着任時の署員へ向けた挨拶では”住民目線で仕事をしよう”と呼びかけた。「警察の存在意義、誰のために仕事しているのかを片時も忘れるなと。私たちの目的はただ一つ。区民を守ることだからね」とうなずく。自分自身、地元・山梨県富士吉田市の高校を卒業して布団一丁で横浜へ来たその日から、思いがぶれたことは一度もない。
○…高校1年まで続けていた野球をやめて気が緩んでいる姿を見かねて、柔道部の顧問をしていた担任が腕を引いてくれた。警察官を志したのは、柔道部員に志望者が多く、担任に「力も元気もある。何より人が好きだろ」と勧められたことがきっかけだった。機動隊、生活安全課、警察学校教官など、さまざまな立場で地域の安全・安心を守ってきた。「常に目の前の仕事を一生懸命やってきて今日まで来た感じ」と振り返るが、どんなときも変わらないのは交番の仕事が原点ということだ。「”まちのおまわりさん”は一番の基本。署長になっても、役割を果たす立場が異なるだけで思いは同じ」
○…少年のころから好奇心旺盛だった性格は今も変わらず、料理好きが影響してフライフィッシングや燻製づくり、コーヒーの焙煎、プロから教わったそば打ちはお手の物。「燻製機は4号機まであって、焙煎機も手作り。興味のある署員がいれば講座を開こうかな」と、署員との交流にも一役買いそうだ。「住民の皆さんとどのように連携できるか知恵を出していきたい」
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