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神奈川区版 公開:2016年10月13日 エリアトップへ

地域作業所わくわくわーくの所長として10周年祭を実施する 若松 めぐみさん 反町在勤 29歳

公開:2016年10月13日

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盲ろう者の光と音に

 ○…今春、定年した前任者から所長職を受け継いだ。視覚と聴覚の両方に障害のある人を「盲ろう者」と呼ぶ。全国に約2万人いると推定され、同地域作業所には10代から70代までの14人が通う。作業所では、裂き布草履や織り布製品などの製作、点字用紙のリサイクルのほか、クラブ活動やレクリエーションなど、通所者の意見を取り入れた活動をしている。登録ボランティアは約100人。「みなさんが楽しく通える作業所を作っていきたい」

 ○…北海道函館市出身。小学3年生のとき、図書室で一冊の本を手にした。タイトルは「手話」。卒業アルバムには「手話ができれば、耳が聞こえない人と目が見えない人と私、3人で話ができる」と書いた。中学高校時代にボランティアとして北海道にやってくる障害者をサポート。夢は養護学校の教諭だった。

 ○…進路選択で「教育」か「福祉」で迷ったあげく、介護福祉士の資格の取れる大学に進んだ。キャンパスライフで聴覚障害のある友人ができた。手話サークルに入り、話の内容を即時に要約して文字にする要約筆記のボランティアも始めた。「コミュニケーションを取りたい一心で、やっと手話の勉強をスタートした」

 ○…札幌の作業所で盲ろう者と初めて出会い、衝撃を受けた。「学生時代の手話がまったく通じない。体当たりで学び、最後には言い合いができるまでになった」と胸を張る。特技をいかそうと昨年7月に横浜へ。「手話にも方言があってとまどった」と笑う。趣味は料理。グラタンなどの洋食をふるまうこともある。

 ○…創立10周年記念イベントに向けた準備に忙しい毎日。見どころは通所者による和太鼓だ。「毎日練習しているので、きっとすばらしい演奏になるはず」と目を細める。盲ろう障害の認知度の低さをなげく。在宅生活を余儀なくされている盲ろう者に活動の場を与えることで、世間に周知していく方針だ。

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