神奈川区版 掲載号:2016年12月15日号 エリアトップへ

障害者家族らが署名活動 卒業後の居場所求めて

社会

掲載号:2016年12月15日号

  • LINE
  • hatena
署名を呼び掛ける金子さん(左)と高橋さん
署名を呼び掛ける金子さん(左)と高橋さん

 高校卒業後の障害者の余暇を過ごす居場所づくりに取り組む「成人の第3の場を求める会」が横浜市に支援を求める署名活動を実施する。

 同会が提唱する「第3の場」とは、家でも職場でもない、仲間と余暇を過ごすための居場所を指す。学齢期の障害者には、2012年から夕方や休日の余暇を過ごす居場所として「放課後等デイサービス」が始まり、区内でも施設が複数開所している。だが、高校を卒業した障害者は作業所での就業後、余暇を過ごす場がなくなり、自宅で過ごすことが多くなるという。

 帰宅時間が3時や4時になることで、家族が介護のために仕事を辞めざるをえないケースもある。自身も息子の就労後のケアのため、続けていた仕事をやめ、短時間の仕事に転職した同会の高橋友子さんは、「家族の負担が増えるだけでなく、本人にとっても仲間と過ごす息抜きの場がなくなるのはさみしいこと」と話し、支援の必要性を訴える。

 同会事務局の金子恭己さんは、制度に先駆け、NPO法人いずみ苗場の会が開所した日中一時支援事業所「がじゅまる」で支援を行っている。「何か作りたい、本を読みたいというちょっとしたことでも、その材料や本を1人で買いに行くことができないなど、何をするにも支援が必要な人もいる」と話す。外出支援(ガイドヘルパー)を利用する手もあるが、重度の若い男性の場合、ヘルパーの専門性や体力面の課題もあり、対応できる人が少なく利用したくてもできない場合もあるという。

川崎では需要66%

 同会では6月に横浜市との話し合いを行ったが、市ではニーズの把握ができておらず、会の思いや実情を伝えるのみに留まり、進展がなかったという。一方、14年から同会と同様に「夕方支援の充実」を求める活動が行われてきた川崎市では、昨年5700人の署名と共に提出した請願書が市議会で採択され、今年1〜2月に市が実態を調査。障害者家族の66%が何らかの支援を希望していると分かっている。

 同会は「横浜市でも同様にニーズはあるはず。放課後デイが普及してきたことで学齢期にあった支援が卒業後になくなると、保護者は特に負担を感じるのでは」と話す。

 今回の署名活動では、まずは具体的な制度化を請う内容ではなく、横浜市に積極的な支援を求めるもの、市から国へ支援についての意見書提出を求めるものの2つの内容で陳情する。署名は今後、関係各所での活動に加え、来年2月に泉公会堂会議室で行う集会でも実施予定。

 署名に協力したい人は、事務局の金子さん(つぼみの広場内)【電話】045・800・5761へ。

神奈川区版のローカルニュース最新6

2例目の女性本部部長に

有田美智代さん(羽沢町) 神奈川消防団

2例目の女性本部部長に 社会

10月22日号

タンゴ、本場の音色で魅了

バンドネオン奏者 平田さん

タンゴ、本場の音色で魅了 文化

10月22日号

三ツ沢でハロウィーン

三ツ沢でハロウィーン 文化

10月31日、小中学生対象

10月22日号

妊婦向け食育講座

正社員雇用 8割「当面維持」

正社員雇用 8割「当面維持」 経済

横浜市調査で企業回答

10月22日号

地区センなど区内7カ所で

フードドライブ

地区センなど区内7カ所で 経済

10月22日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月22日0:00更新

  • 7月23日0:00更新

  • 7月9日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年10月22日号

お問い合わせ

外部リンク