横浜市老人クラブ連合会(愛称 かがやきクラブ横浜)はこのほど、モデル地域で作成中だった「居場所・たまり場」の情報を集めた地区マップが完成したことを発表した。市老連の会員が「友愛活動」の一環として取り組んだもので、子安東部地区や神大寺地区など市内36地区で試行。市老連は今後、高齢者の閉じこもり防止対策として同様の取り組みを広げる方針だ。
全国の老人クラブは「健康」「友愛」「奉仕」の3大運動に取り組む。市老連には友愛の精神を基盤に取り組む独自の「友愛活動の制度」があり、市内約7700人の友愛活動員は、高齢者の外出のきっかけとなる集いの場をつくり、閉じこもりを防止する「居場所・たまり場づくり」の活動を推進している。
老人クラブ初
今回の「居場所マップ」づくりは、老人クラブ活動としては全国初の試みで、各地域のより多くの高齢者に場所や活動内容を知ってもらうことが目的。
市内36モデル地区のうち、区内では友愛活動に積極的な子安東部地区と神大寺地区が選ばれた。区シニアクラブ連合会では、市老連の呼びかけと協力を得て区内150クラブへのアンケート調査をもとにマップを作成。大きさはA3判(フルカラー)で、クラブ単独開設や地区諸団体と共催するサロンなどを記載している。参加者は取り組み内容を参考に、身近な会場に自由に出かけることができる仕組みだ。
HPで公開中
完成した「居場所・たまり場マップ」は市内18区のモデル地区や各クラブ事務局で入手できるほか、市老連のホームページ【URL】http://yokorouren.comでダウンロードが可能。4月以降、地域ケアプラザや地区センターなどの公共施設での配布も予定している。
区シニアクラブ連合会の副会長で友愛活動委員長の野中彪さんは「サロン開設に適した場所の確保が困難なクラブもあります。今後は、地区・町内会自治会のお知恵を借りながら地域高齢者が集えるサロンを増やして行きたいと考えています」と話す。
市老連によると、今回完成した36地区の他に、現在、165地区でマップを作成中だという。
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