神奈川区が２０１７年度に行う「個性ある区づくり推進費（自主企画事業費）の予算案、概要がこのほど明らかになった。自助・共助による地域防災力強化や区制90周年を契機とする魅力発信など４施策を柱に掲げ、１億６４７万円を計上した。
自主企画事業費は、区役所が地域の特性やニーズに応じて個性ある区づくりを推進するための経費。予算は各区に割り当てられており、神奈川区の17年度の予算額は１億６４７万円で、昨年度より約３８３万円増加した。
17年度予算案では、「『つながり』『安心』『温かさ』を実感できるまち『神奈川区』」を目指すことをスローガンに、「防災」「健康」「魅力」「協働」の４分野を柱に据えた。
地域防災力の向上
「防災」分野では、「安全・安心なまちづくり」を掲げ、地域防災力向上事業（約１７１０万円）に重点を置いた。
引き続き自助・共助による地域全体での防災力強化を推進し、防災・減災を自らのこととして行動に移すため、次世代への啓発の取り組みを支援する。新規事業としては、防災・減災を推進する地域人材をサポートするために、研修会の実施や活動支援を行う。
おまもりライト
「健康」分野では、「いきいきと健やかに暮らせるまちづくり」を掲げ、介護予防・高齢者支援事業（約２２９万円）などに重点を置いた。
六角橋地域ケアプラザで実施している、登録番号が記載されたキーホルダー型のＬＥＤライト（おまもりライト）の配布エリアを広げるほか、認知症高齢者の「見守り協力店（仮称）」を募る。
区制90周年
「魅力」分野は、「魅力にあふれる愛着はぐくむまちづくり」を掲げた。10月に区制90周年を迎えることから、記念事業に約１０００万円を計上した。
地域力アップ推進
「協働」分野では、「地域のつながりをはぐくむまちづくり」を掲げ、地域力アップ推進事業に約２７２万円を計上。様々な団体と区が連携し「協働による地域づくり」を進める方針だ。
予算編成にあたり区総務課では「限られた予算の中で、メリハリをつけた編成となった。地域課題については着実に進めていきたい」としている。
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