神奈川大学の学生が2月22日、斎藤分小学校(冢田三枝子校長)で「やさしい認知症のお話」と題した出前授業を4年生32人に対して行った。児童たちはクイズや寸劇を交えながら認知症の理解を深めた。
児童らは総合的な学習の一環として、福祉をテーマに六角橋ケアプラザと共同でバリアフリーの現状を学習してきた。出前授業は、最終回のタイミングで人の福祉活動に焦点を当てた学習をしようと企画され、六角橋商店街の認知症啓発イベントに携わった神大生のボランティア部「GLOBAL YEN LEAP」の5人が講師を務め、神奈川区のキャラバンメイト2人がサポートに入ることで実現した。
授業は、「認知症の疑いのある忘れ方」と「単なる物忘れ」の事例をそれぞれ紹介し、認知症の疑いについてクイズ形式で進められた。
認知症の人に対する接し方を理解してもらうために寸劇も披露した。ごみ出しの場面では、分別せずにごみを置いていく認知症の人に対して声かけの仕方を良い例と改善例に分けて発表。認知症の人と接するときに大切となる、驚かさない、急がせない、自尊心を傷つけない、否定しないの「優しい接し方3つのない+1」を確認した。授業に参加した大迫詩歩さんは「認知症の人とどう接していくかわからなかったので勉強になった」と話した。
学生から地域へ
この授業を発表した神奈川大学の佐藤瞳さんは「認知症の人への理解を小学生にも伝わるように皆で協力して授業づくりを行った。この取り組みが地域全体へ広がり、認知症の人が安心して暮らせる街になれば」と感想を述べた。同ケアプラザの原島隆行さんは「認知症を一から学んだ大学生が小学生に教えることで、イメージしやすいものになった。これからも地域の皆さんと広めていきたい」と意気込みを述べた。
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