横浜市(林文子市長)と神奈川大学(兼子良夫学長)は3月13日、働きやすい事業所などを認定する「よこはまグッドバランス賞」に選ばれている市内中小企業15社を招き、同大学内で就職説明会を開いた。認定企業の人材確保と大学生の働き方の視野を広げる初の試みだ。
横浜市は2007年から「一時間単位の有給休暇」「テレワーク、在宅勤務の実施」など男女がともに働きやすい職場づくりを進めている市内の中小事業所を「よこはまグッドバランス賞」として認定している。
今回の企画は「グッドバランス賞」に認定された中小企業のPRを行いたい横浜市側と、就職活動に行う大学生に働き方の視野を広げてほしい大学側の思惑が一致して実現した。「グッドバランス賞」に認定された参加企業54社の内、双方が話し合い、業種に被りがなく、神奈川大学の卒業生が在籍している企業など15社が選定された。
働き方を視点に
市政策局男女共同参画推進課(平沼英子課長)は説明会で、就職活動を取り巻く状況について、市内の99%が中小企業であることを強調し、「ネームバリューがある」大企業と「経営者と距離が近い」中小企業で働くことのそれぞれのメリットを確認した上で「大企業、中小企業の枠にとらわれず、一つ一つの会社の取り組みを吟味しながら就職に結びつけてほしい」と呼びかけた。
取り組みをより深く
参加企業のPRタイムでは「給与を社員同士で話し合いながら決めている」「10年間で離職率が10%に留まっている」など15社が1分間ずつ自社の取り組みを学生にPRした。
PRタイム後は企業ごとにブースを設け、映像や写真を用いて説明を行った。学生は興味のあるブースに赴き、業務の内容や勤務の条件、会社の雰囲気などメモを取りながら参加した。
就職活動に取り組んでいる大学3年生の伊東大輝さんは「普段なかなか出会うことのない企業のことをたくさん知ることができた」と満足した様子で答え、「福利厚生や勤務時間など仕事とプライベートが両立できる就職先を目指したい」と意気込んだ。
企業側として参加した株式会社三春情報センターの根本良治さんは「学生へアピールできる機会は少なく、貴重な場となった。自社の取り組みをしっかりと知った上で来てくれる人材を期待している」と述べた。
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