複合福祉施設「リアンかながわ」の施設長として活動する 朝倉 八重子さん 六角橋在住 67歳
支え合いの精神で
○…「地域貢献された方のおかげで、10年来の夢がかないました」。このほど菅田町にオープンした「リアンかながわ」は、これまで六角橋と平川町に分かれていた拠点を集約させ、福祉クラブ生協で初めて小規模多機能型サービスを提供する複合福祉施設だ。「リアン」はフランス語で「絆」や「つながり」を意味する。「人と人とのつながりや支え合いを大切にしたいという思いを込めました」
〇…東京都大田区生まれ。犬好きな女の子で、4人兄姉の末っ子としてのんびり育った。運動神経が良く、兄の後を追うように体操部で汗を流し、バック転もできた。高校では、創部間もないシンクロナイズドスイミング部へ。全国大会に出場するなど、草分け的存在として活躍した。高校卒業後、ライフガードの資格を取得しようと通っていた講座で夫と出会った。転勤にともない名古屋、静岡を経て30歳のときに横浜へやってきた。
〇…娘がガールスカウトを始めると、自らもリーダーとして活動。「そこで知り合った人から福祉クラブ生協を紹介してもらったのが転機になった」。以来28年、地域住人が自分たちで資金を出し合って運営、対等な立場で働く地域貢献型の働き方を続けてきた。これまで「消費材の宅配」や「家事介護サービス」「移動サービス」などを立ち上げてきた実績がある。新施設では「その人らしく生きることができる」在宅を基本に、訪問、通い、泊ることもできるサービスを提供する方針だ。
〇…娘と息子は独立し、夫と2人で暮らす。民生委員なども兼務し多忙な生活が続くが、年に1回の旅行を楽しみに仕事に励む。手先が器用で趣味は多彩。アクセサリーは手作り。仲間に手料理を振る舞うこともある。「この前作ったゴーヤの佃煮は好評だったわ」と笑う。原動力は「他人が喜ぶ姿」。少子高齢化社会にあって、安心して暮らせる仕組みづくりを目指す。
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