神奈川区制90周年を記念した「かめ太郎真夏の氷上カーニバル」が8月16日、横浜銀行アイスアリーナで開かれた。
当日は2014年にソチオリンピックで金メダルを獲得したアイススケーターの羽生結弦選手がエキシビションを披露。区内在住の親子を中心に404人が迫真の演技に魅了された。子どもスケート教室では講師役で登場し、小学生らに声をかけながら指導も行った。
東日本大震災後練習拠点に
宮城県出身の羽生選手は東日本大震災後の約8カ月間、恩師の都築章一郎さんがいる神奈川スケートリンク(当時)を練習拠点としていた。当時は練習の合間に隣接する反町公園に行っては、年下の子どもたちと鬼ごっこを楽しんだ。「このリンクで恩返しの意味も込めて滑りたい」と羽生選手は神奈川区制90周年記念事業実行委員会からの出演依頼を快諾した。
エキシビションナンバーの『花になれ』の曲に合わせて4回転トウループ、3回転半(トリプルアクセル)、4回転トウループを組み込み、全て成功。ジャンプを決める度に会場からは歓声が響いた。
羽生選手は「震災の時、このリンクを借りて何とか練習を続けることができました。少しでも皆さんが幸せになれるようにと思いながら滑らせていただきました」と会場に呼びかけた。
控室では「東日本大震災が起きてから初めてスケートリンクに立ったのがこの場所だった。たくさんの人に声をかけてもらい助けてもらいながら滑っていたのを思い出します。神奈川区制90周年の記念イベントで滑ることができて光栄です」と話した。
実行委員会の伊東満委員長は「90周年の記念事業として、羽生選手を招き、盛大に開催できましたこと、とても嬉しく思います。間近に演技をみた未来を担う子どもたちに元気や希望を持ってもらいたい」と願いを込めた。
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