相鉄鉄道はこのほど、建設を進めている新線「相鉄・JR直通線」で羽沢南二丁目に設置する新駅について、名称を「羽沢横浜国大」にすると発表した。駅名は今後、神奈川県や横浜市と協議して正式に決定する。
直通線は、相鉄線の西谷駅とJR東海道貨物線の横浜羽沢駅(貨物駅)を結ぶ約2・7Kmの連絡線。新駅は貨物駅がある羽沢南二丁目に設置される。
町名・大学を併記
同社広報によると、新駅の主な利用者は、羽沢地区の住人と南東約700mの距離にある横浜国立大の関係者を想定。「沿線価値の向上を目指していくという思いを込めた」とし、地域住民や大学関係者らと意見交換を重ね、町名である「羽沢」と駅周辺に立地する「横浜国大」を併記する駅名に決めたという。
駅は相対式2面2線。改札口1カ所とエレベーター2基、エスカレーター4基のほか、子ども連れや高齢者が安心して利用できるようにホームドアも設けられる。駅舎はダークグレーを使用し、鉄とレンガ、ガラスなどを用いてデザイン性の向上を図る計画だ。
東急直通線も
新駅の開業は2019年度後半になる見通し。22年度後半には、同駅から新横浜を経由して、東急東横線・目黒線の日吉駅までの「相鉄・東急直通線」(約10Km)も完成予定だ。東急線との相互直通運転も開始され、横浜市西部や県央地域から都心へのアクセス向上が期待されている。
5000人以上の署名活動を行ってきた羽沢地区自治連合会の岐部文明会長は「併記にはなったが『羽沢』の名が残って良かった。新駅開業による地域の発展に期待したい」と話している。
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