国土交通省はこのほど、今年1月1日時点の公示地価を発表した。神奈川区内の住宅地では変動上昇率が県内3位(2・7%)となり、入江町1丁目と幸ケ谷7番で4・4%と高い上昇率を示した。区内の商業地では、「鶴屋町2丁目24番1」の公示地価が最も高い状況となった。
公示価格は、今年1月1日時点で標準地1平方メートルあたりの正常な価格を示すもの。神奈川区では、住宅地24、商業地12、工業地1地区の計37地点で調査が実施された。
住宅地は2・7%(前年2・5%)、商業地は4・7%(同4・3%)、工業地は3・6%(同2・8%)とそれぞれ平均変動率が上昇。横浜市の平均変動率(住1・0%、商2・8%、工2・8%)と比べると、それぞれの上昇幅が上回っていることがわかる。
区内の住宅地1平方メートルあたりの平均土地価格は25万6700円。最も価格が高い地点は「沢渡55番42」で34万円となった。平均変動率は2・7%の上昇となり、県内で西区と中区に次ぐ3番目。特に「入江一丁目20番4」と「幸ケ谷7番6」が4・4%と上昇幅が最も高い地点となった。また、区内の商業地では平均変動率が4・7%となり、県内で2番目の上昇率となった。開発が進む「鶴屋町2丁目24番1」は価格が191万(前年170万)で12・4%上昇。
(一社)神奈川県不動産鑑定士協会で神奈川区を担当する岩澤誠さんは「横浜駅周辺の開発と駅近の利便性が影響している」と説明。入江1丁目の変動率の上昇は、東京へ繋がる大口駅と新子安駅の近隣性が要因として考えられるという。
新駅設置で地価変動も
来年度に新駅の設置を予定する羽沢地区の地価について岩澤さんは「今後、建設が進み、駅周辺のバスルートや電車の本数などが決まってくると地価も大きく変動してくるのではないか」と話す。
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