六角橋地域を中心に地域カフェを運営する有志がこのほど、「地域カフェマップ」を作成し、2000部発行した。マップには、7カ所ある地域カフェの位置と開所日を記しており、区民の利用促進が狙いだ。
このマップは地域カフェを運営する友井恵子さんや博多屋涼子さん、木下晴美さんらが担当。昨年10月に「カフェマッププロジェクト」を立ち上げ、準備を進めてきた。友井さんは「カフェは集会所や自宅の1室で定期的に開催しているので、開催日と場所が一目でわかるマップの必要性を感じた」ときっかけを話す。
地元目線で
マップはA3サイズで厚手の紙を利用している。四つ折りで1ページ開くと7カ所のカフェを紹介、さらに開くとそれぞれの場所を記したマップが登場する。地図に示したポイントは、地元住人の目線で目印になるところを記した。「デザインにこだわった」と博多屋さん。コーヒーショップにあるコルクボードをイメージした色合いになっており、高齢者にも見やすいように文字を大きくした。
製作・印刷は区社会福祉協議会の助成金を利用し、大口仲町にある株式会社協進印刷が協力。2000部発行し、4月から各カフェや六角橋地域ケアプラザなどに置いている。「マップを持ってカフェに足を運んでくれるのが楽しみです」と担当者らは笑顔をみせた。
身近な交流拠点
地域カフェは、自治会館や集会所などを利用し、地域の人たちがコーヒーを飲みながら語らう身近な交流場所。「ケアプラザまで足を運ぶのが大変。身近にみなさんと話しができるスペースがほしい」と地域から声があり、3年前から毎年ケアプラザでコーヒーボランティア養成講座を開いている。
講座では、六角橋地域内にあるドトールカフェの店員を講師に招き、本格的にコーヒーの淹れ方を学ぶ機会も設ける。最終回では終了証が手渡され、地域デビューとなる。現在は、この講座から地域内で7カ所の地域カフェが開所している。
利用も多様化
最初の地域カフェが立ち上がってから2年経つなかで、コーヒー片手の語らいから発展した利用も行われている。
六角橋公園集会所を利用した「地域カフェふれ〜る」や「珈琲サロンローズ(コンフォール北原集会所)」では、神奈川区薬剤師会から講師を招き、薬の飲み方講座を開いた。地域活動支援センター内で開所した「地域カフェひふみ」でも精神障害の利用者と協力して小学生を招き、夏祭りを実施。多世代の交流場所となっている。同ケアプラザの原島隆行さんは「今後もカフェが広がるなかで、身近な地域拠点としてより多くの方々が活躍できるよう、支援していきたい」と話した。
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