街ギャラリーを通し交流を生み出す 稲見 明子さん 神大寺在住 60歳
日常のなかの非日常を追求
○…六角橋商店街で雑貨屋と貸しスペース「switch boxあけ/たて」を営む。全国各地から作家を招き、展示会を開く街のギャラリーだ。1月には毎年、新年を祝う企画展を実施。今年は、8人の作家が「干支」や「新年」をテーマに作品を展示したほか、商店街を訪れる人に書初めをしてもらう企画にも挑んだ。「身近にアートを感じてもらいたくて企画した。アートが誰でも楽しめるような発信場所にしていきたい」と笑顔。
○…神大寺に生まれ育った。現在も夫と娘、孫と住む。六角橋中に通っていたときはよく同商店街へ買い物に。「当時、最新だったカラージーンズを手に入れたのが嬉しかったし、タバスコの味を知ったのもこの商店街だった」と振り返る。高校で夢中になったフォークソング。現在もサークルに入り、市内でコンサートを開く。
○…「自ら創作活動はしないが、アート作品を鑑賞するのが好き」。32歳のときに大倉山記念会館で「グリーンバイブレーション」という何でも自由に出展できる場を創出。そうしたなかで出会った作家の作品を発信する場所として娘が2012年に同店を立ち上げた。娘が子どもを授かったことから店を引き継ぎ、3月で7年目となる。
○…「普段暮らす日常のなかから、非日常的なことが起こったときのドキドキを生み出したい」。1階に雑貨が並び、2階にギャラリーがある同店。雑貨を買いに来た人に2階のギャラリーに招くと新たな出会いがたくさん生まれるという。育った六角橋商店街は愛着のある場所。魅力を伝えるために手作りマップも作成中だ。「商店街にはいろいろな才能を持った人が溢れる宝の山。街ギャラリーとしてたくさんの可能性を結び付けていきたい」と話した。
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