神奈川福祉事業協会が助成している「神遊協・神福協奨学金」の第1期奨学生、百瀬ミレナ美恵さん(21)が3月20日、横浜YMCAスポーツ専門学校を卒業した。
この奨学金は外国にルーツを持つ保育士の育成を支援しようと、神奈川福祉事業協会からの助成を受けて、かながわ国際交流財団などが2015年度に設立したもの。学業終了後に、県内の保育所等で保育士として3年以上勤務する意思などを条件に、3年間に月5万円を返還義務なしで給付している。これまでに中国やベトナム、フィリピン、ブラジルなどにつながりのある9人が奨学金を受けている。
百瀬さんはブラジル出身。8歳の時に県内で働いていた父を追って、母や妹と来日。子どもが好きで、保育士を志していた。卒業後、保育士としてYMCAが運営する保育所で勤務する。
20日に行われた横浜YMCA専門学校生合同卒業式では、百瀬さんが220人の代表として答辞を述べた。
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