西菅田団地自治会(竹山茂夫事務局長)の有志20人が4月15日、高齢者世帯などの生活支援をする「ワンコイン見守り隊」を発足した。高齢化率が44%である同地域において、隊員には今後、ゴミ出し支援を通じた見守り役が期待されている。
高齢化率44%
西菅田団地(1350世帯)は1971年に入居を開始した。同自治会の独自調査によると、65歳以上の高齢化率は44%で、神奈川区の約20%と比べても高齢者の占める割合が高い地域だ。
団地周辺は坂道が多く、高齢化が進んだ近年は「ゴミ出しや買い物が困難になってきた」と訴える住民も増えてきた。
アンケート実施
そうした状況下、同自治会は区社会福祉協議会のアドバイスを受け、菅田地域ケアプラザとともに、昨年1月から2月にかけて「近所に手伝ってほしいこと」や「自分が手伝えること」などの住民アンケートを実施。150件の回答があり、昨年11月から試験的に2世帯でゴミ出し支援を行ってきた。支援活動を拡大しようとこのたび、「ワンコイン見守り隊」を発足した。
見守り隊(ボランティア)は20人。利用できるのは、同団地に住んでいる高齢者世帯(70歳以上の独居か夫婦)と障害などの事情でゴミ出しが困難な世帯。登録の上、見守り隊との折り合いがつけば、月500円で利用できる仕組みだ。
発足時の利用者は3人にとどまった。生活環境の違いなどから、見守り隊と利用者とをつなげる上での課題も浮き彫りになった。竹山事務局長は「まずは第一歩。コミュニケーションも大切な役割なので、ケアプラザさんの協力を得ながら広報に力を入れていきたい」と抱負を語った。
神奈川区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>