今年設立70周年を迎えた(公社)神奈川法人会(伊藤武夫会長)は記念事業の一環として、神奈川区に対して防災用の炊き出し窯「まかないくん」を5月27日に寄贈した。伊藤会長は「使わなくて済むに越したことはないが、災害は人の力では防げない。発災時に被害を抑えられるよう、救援活動の一助になれば嬉しい」と語った。
神奈川法人会は1949年12月の発足以来、神奈川区と港北区を管轄として活動している。70周年にあたり、社会貢献として何かできないかと両区に対しオファー。神奈川区は地域防災拠点のひとつである区内・三ツ沢小学校の炊き出し窯が壊れてしまっていたことから新たなものを求め、一方の港北区は事件・事故の解決や抑止に役立てばと防犯カメラ5台の設置を要望した。
より軽量なものに
これまで区内の地域防災拠点に置かれていた炊き出し窯は100kg近い重量があり、2人がかりで運ばなければならず、段差があると運搬が困難だったため、災害時には使いづらいと区では順次入れ替えを行っていた。
今回寄贈された「まかないくん」はキャスター付きの移動式炊飯器で、200合の米が炊けるほどの大きさながら、かまどと鍋・蓋の総重量が54kgと旧式のものより格段に軽量となっている。薪や廃材、灯油、LPガスなど何でも燃料にできるものの、今回は灯油バーナーセットも合わせて寄贈された。
この炊き出し窯は今後三ツ沢小学校に設置される。区は「いざという時に役立つものなので大変ありがたい。災害訓練の際などにも使わせていただきたい」と話した。
法人会は、法人税が申告納税制度に移行した頃経営者たちが自己申告をできるか危惧される状況の中、税知識の普及などを図るために各地域の企業間で自発的に誕生した。
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