(公社)横浜市獣医師会の会長に就任した 太田 雄一郎さん 港南区在住 65歳
次の世代が活躍する会に
○…横浜市内の獣医師や市職員ら400人以上が所属する横浜市獣医師会。狂犬病予防接種の普及啓発や飼い猫の不妊去勢手術、学校飼育動物の訪問指導などの事業に取り組む。今回約30年振りの選挙によって会長職の重責を担うことになった。「ベテランの方の意見をもらいつつ、若い方にチャンスを与える会にしたい」と意気込みをみせる。
○…会として喫緊の課題に位置づけるのが、大規模災害時に家庭で飼育する動物をどのように避難させるのか。市は地域防災拠点に一時受け入れた後、市内に5つある動物救援センターに移すことを想定している。「しかし、市の南部には救援センターがないんです。有事には数多くのペットの避難が想定されており、動物愛護の観点からも南部にセンターを新設する必要がある」と力を込める。行政などへ設置要請を強める考えという。
○…生まれは川崎市。小学4年生の時、南区(現港南区)に移り、今に至るまで居住。40年ほど前に港南で開業した動物病院の院長でもある。動物に興味を持ったのは、中学生の時。捨て猫を飼うことでその生死に触れ、自然と獣医師を目指すようになっていったという。日々診療にあたっているなか、やりがいはやはり病気を治したとき。「飼い主はもちろんのこと、動物も笑顔を見せてくれるんですよ」と柔らかな表情となる。
○…祖父の「人のために尽くせ」という言葉が深く胸に刻まれている。獣医師として出来ることは、“動物を通じて社会貢献を果たしていくこと”との信条がある。「会としてまず、現在取り組んでいる事業を着実に進めていく考え。そのうえで少しずつ新たな獣医師会づくりをし、より良い形で次の世代にバトンタッチしていきたい」と目標を語った。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>