バスが通らない公共交通の空白地域で、買い物へ行くのにも不便な地域住民が多いとされる中丸町。これを解決しようと、中丸町内会・六角橋地域ケアプラザ・デイサービスのハートテック六角橋の3者が協力し「中丸買い物(移動支援)ネットワーク」を5月に立ち上げ、9月2日にはシャトルバスの試験運行を実施した。
中丸町には10年以上前までバス路線が通っていたが、廃止されてから住民たちは買い物帰りにタクシーを利用するなど、以前と比べ負担が大きくなっている。住民の高齢化も進んでいることから、課題解決を図ろうと中丸町内会が声を上げ、これに地域ケアプラザとデイサービスが協力する形で、同地域を循環するシャトルバスの試みが試験的に始まった。
六角橋地域ケアプラザとデイサービスのハートテックは2年前から、デイ車両の空き時間を活用できないかと民生委員と共に検討してきた。自治会と協力し本格的に実施するのは今回初めての試みとなる。
年4回の実施予定
2日の試験運行では、シャトルはハートテックからスタートし、神奈川大学正門前・少し先の坂付近・斎藤分小学校の脇の3カ所を停留所として、近隣スーパーまでを2周した。ルートや停留所は団体のメンバーが実際に歩き、住民の利便性や車を停められる場所を考慮し決めた。
この日はシャトルの定員である14人の近隣住民が乗り込み、トライアルを体感した。参加者からは「買い物帰りの上り坂が本当に大変なので、助かるし嬉しい」という声が聞かれた。
中丸町内会の島田恵会長は「坂の多いこの地域は、買い物など普段の生活を送る上で困っているという声をよく聞く。住民の方の困り事を解消する一助になれば」と話す。
今後この取り組みは10月・11月・1月にも実施され、これを踏まえて本格実施に向けて検討されていく予定だ。
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