神奈川工業高校定時制建設科に通う生徒4人が現在、新聞紙だけを使用した名古屋城の模型づくりに取り組んでいる。生徒たちは「定時制の力を見せたい」と、10月27日(日)に行われる文化祭に向けて急ピッチで作業を進めている。
「修学旅行で訪れた名古屋城が改修工事中だったので、自分たちで再現しようと思った」。模型づくりは、同校定時制建設科4年の正木知樹さんと大山晃輝さん、島崎隆一郎さん、高原渉さんの4人が、課題研究として半年前から週3時間をかけて制作している。前任校で指導経験がある吉川平教諭がアイデアを与え、生徒たちが実践してきたものだ。
100分の1スケール
ミニ名古屋城(高さ1・3m)は、写真を見ながら実際の100分の1のスケールで制作中。特長は「新聞紙だけで作っていること」。一枚一枚手作業で丸め、接着剤で貼り合わせた材料を使用している。
「繊維の方向を考えて巻くことがコツ。1000本以上は丸めました」と材料担当の島崎さん。天守閣を担当する正木さんは「切り込みを入れながら曲線を作ることが難しい」と力説。石垣を担当する大山さんは「凹凸を再現するのに苦労した」と話し、高原さんは「立体感が出るように新聞の色を選んでいる」と、トレードマークの「シャチホコ」も金色の部分を使って上手に再現した。
文化祭で展示
新聞名古屋城は、10月27日に開催される同校の文化祭「二溪祭」で披露される予定となっている。全日制と同時開催のため、定時制フロアには毎年ほとんどお客さんが来ないという。
吉川教諭は「普段はあまり目立たない定時制の生徒たちの取り組みを見てもらいたい」と来場を呼びかける。
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