今年も振り込め詐欺の被害が止まらない―。
神奈川警察署によると、区内の振り込め詐欺被害の発生件数は、県内54警察署の中でワーストとなる約2億3300万円(88件)に上っている(11月末現在の暫定値)。同署では毎日、区内に振り込め詐欺の電話がかかってきていることを確認しているという。
代表的な詐欺の手口
区内の代表的な詐欺の手口は【1】「キャッシュカード交付型詐欺」【2】「架空の取引きを装った詐欺」【3】「訴訟の取り下げを名目に現金を要求する詐欺」―の3つ。
最近はキャッシュカード交付型詐欺が増加傾向にある。これは、警察署員や区職員などをかたる者から電話があった後、銀行員や金融庁職員などをかたる者が「本人確認」としてキャッシュカードの「暗証番号」を聞き出し、被害者宅までキャッシュカードを取りに来て、無人ATMで現金を引き出す手口だ。同署生活安全課では「自宅まで受け取りに行くことはない。暗証番号だけは絶対に言ってはいけない」と警鐘を鳴らす。
「自分は大丈夫」8割
なぜ被害は止まないのか、そこには「自分だけは大丈夫」という思い込みがある。内閣府の調査によると、「自分は被害にあわないと思う」と回答した人が全体の8割を占めた。ある被害者は「電話をとったら負け。話術が巧妙でとても太刀打ちできなかった」と振り返る。
神奈川県警が対策として行きついたのが「サギ撲滅の2本柱」だ。特に、振り込め詐欺の大部分は固定電話にかかってくるため、県警では「迷惑電話防止機能付き電話機への変更」を推奨している。
ぜひ、この紙面を自宅の目につく場所に貼り、怪しい電話がかかってきた時に見返してほしい。
神奈川区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>