世界の貧困や環境問題という大きな課題に思えるものを、一人ひとりが意識することで少しずつ変わっていく――。こうした考えを地域住民に広めようと活動する団体のひとつが「認定NPO法人 WE21 ジャパン」だ。今年20周年のWEショップかながわ=神奈川区=に、国際支援の意義と私たちができることについて話を聞いた。
安心して笑顔で暮らせるように
貧困などの国際的課題を解決するために、世界で協力し合うことは欠かせないが、そもそも支援は何のために行うのか。同事務局の田代さんは「誰もが安心感を抱き、笑顔で暮らせる社会にするため」と話す。「支援はずっと行うものではなく、その地の人々がいずれは自立して生活できるよう目指すものでもあるんです」と意義を語る。
こうした社会の実現を目標にWEショップでは、店舗に持ち込まれた寄付物品を販売してその収益金を他のNPO活動に寄付する取り組みを行うほか、紅茶などのフェアトレード品の販売、携帯電話を回収して鉱山資源をリサイクルするとともに採掘地の人々の生活を守る活動など、数々の支援を実施している。
中でも、この時期から2月14日にかけて、毎年行われる「チョコ募金」は注目を集める事業のひとつ。一口550円以上の募金で、小児がんを患う子どもたちが描いたチョコレート缶がもらえ、寄付金はイラクの子ども医療支援などに充てられる。「貧困をなくす活動を身近に感じてもらい、皆で考える契機になれば」と田代さん。
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