社会福祉法人若竹大寿会(竹田一雄理事長)=本部・平川町=はこのほど、介護現場の負担軽減と質的向上を目指す「総合介護システム」を自社開発した。
介護の現場は「業務の記録に追われる」「夜間巡視の負担が大きい」「鳴り続けるナースコールに手が回らない」など、スタッフに過度な負担が強いられている。
現場の声を反映
こうした現状を克服しようと、同法人はこれまで、トヨタ生産方式をベースにした業務改善の取り組みを実践してきた。さらなる改善を図るため、1年前に竹田理事長をリーダーとする8人のプロジェクトチームを発足。日々多忙を極める現場の職員の声をくみ上げながら、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)を活用した業務支援システムを開発した。
同法人は12月23日から、青葉区にある介護老人福祉施設で実証実験を開始した。オリジナルの端末で利用者の脈拍や血圧、呼吸、体温、体動、睡眠、歩数などを定期的に計測し、データを自動保存するなどのシステム運用が始まっている=イラスト。介護スタッフは「精神的にも余裕ができた。空いた時間をサービスの向上にいかしていきたい」と感想を話す。
市の生産性向上パイロット事業でもある同システムによる業務改善の取り組み。同法人は、2月末までの検証結果を受け、南区の新施設で正式運用を始める方針だ。
神奈川区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|