六角橋北町自治会(森勤会長)は、場所を説明する際のランドマークとなる店舗が減少していることを受け、町内にある坂や通りに名前を付ける「北町 道の愛称プロジェクト」への取り組みを開始した。小学生や近隣住民から募った名称を踏まえ候補を絞り込み、2月9日に住民投票を行って正式決定する。
同地域には以前、商和会という商店街があり、80〜90軒の店舗が軒を連ねていた。当時はこうした商店が場所を説明する際の目印となっていたが、現在その数が減少。それに伴い、地震や火災などの発災時や、道に迷ってしまった場合に、場所の説明が困難となることが懸念されていた。
こうした状況を踏まえ同自治会の防災部では、町内の坂や通りに名前を付ける試みを昨年6月から本格始動。今回はトライアルとして3つの道に絞り、住民投票で愛称を定めることを決めた。
アイデア募集はすでに実施されており、神橋小学校の児童や近隣住民から全111案が寄せられた。これらを選考委員会が検討し、絞られた各道3つずつの候補から正式名を決めるための住民投票が、2月9日(日)に北町自治会館で行われる。時間は午前10時30分〜午後3時。当日来場できない人向けに、2月1日(土)から8日(土)まで事前投票もある。この結果を考慮し選考委員会の検討を経て、3月10日に回覧板などで発表される予定だ。
神橋小も協力
対象となる道に神橋小の通学路も含まれていることから、同校もこの取り組みに協力した。自治会役員が地域学習の授業に赴きこの試みを説明。近隣神社の宮司から昔の話を聞くなどして地域理解を深めた上で、名称のアイデア出しを行った。
森会長は「小学校を絡めて展開できたことで、ご家庭にもこの取り組みを知ってもらう機会になり広がりと厚みが出た。地域の皆さんが覚えやすく、言いやすい名前を付けて、普段から慣れ親しんでもらえたら」と話している。
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