神奈川区民生委員児童委員協議会の会長を務める 松島 昌子さん 片倉在住 75歳
「そっと寄り添う」金言胸に
○…厚生労働大臣から委嘱を受け、社会福祉の増進に向けた支援に努める区の民生委員児童委員協議会の会長に、女性として初めて就任した。「緊張もありますが、経験豊富な委員の皆さんと一緒に頑張っていきたい」。高齢者や子育て世代などが抱える悩みや相談の解決に向け、専門機関への「つなぎ役」としての役割を強めていきたいという。
○…夫の転勤で県内や千葉、埼玉などを移り住み、25年前に神奈川区に腰を据えた。5年ほど経ったときに町内で委員の担い手を募集していると知り、「地域とのつながりを生むきっかけになれば」と手を挙げた。「でも、民生委員がどんな活動をしているのかなんて全く知らなかったんです」と回想する当時から20年。今では、外を歩けば活動で出会った住民からしきりに声をかけられる地域の顔になった。
○…駆け出し時代、困りごとはないかと一人暮らしの高齢者宅を訪ねた。かけられた言葉は、「私は民生委員の世話にはなりません」。相手とどのように接することが正解なのか戸惑うなか、歴代会長が語り継いできた「そっとさりげなく、寄り添うように」という言葉が支えになった。「それぞれができる範囲で、できるときに、できる人が活動しよう」。そんなゆるやかなネットワークが、活動を長く続けるための秘訣という。
○…片倉地区は「お母さんたちが子育てのしやすい地域と口を揃える、とても環境の良い場所」と胸を張る。委員として出席している小学校の入学式や卒業式では、これまでに関わってきた子どもたちの成長した姿が頼もしく映る。自身も二男一女を育て上げ、6人の孫に恵まれた。「近くに住む娘と次男が、週末に孫を連れて帰ってくるのが何よりの楽しみです」
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