区の自治会町内会交通部連絡委員会会長を務める岡田孝さん(84)=旭ヶ丘=が、運転免許証を自主返納した。21日、神奈川警察署で返納式が行われ、長年にわたる安全運転や交通安全活動への協力に対して日下部裕也署長が感謝の言葉をかけた。
岡田さんは1965年に運転免許証を取得以来、55年間無事故無違反を継続。身体も元気だが、「高齢者の交通事故をニュースで目にするたびに、そろそろ私も歳だからと考えるようになりました」と自主返納を決めたという。
返納式では日下部署長から「卒業証書」が手渡され、記念の品としてパネル型の運転経歴証明書も贈られた。岡田さんは「時代とともに違反や事故の種類も変わってきましたが、『だろう運転』をしないことが事故を起こさない秘訣だと思います」と、半世紀以上にわたる安全運転の心得を振り返った。
同署が昨年受理した自主返納は約900件で、更新時に認知機能検査が必要となる75歳以上の返納が多いという。昨年発生した5件の交通死亡事故ではいずれも被害者と加害者に高齢者が関係していたこともあり、同署では「悲惨な事故を起こしてからでは遅いため、運転に不安があるという人は自主返納を検討してほしい」と話している。
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