大口仲町の協進印刷が医師や学者らと協力して、新型コロナウイルスの感染予防法をまとめた絵本『感染予防のために、できること。』とポスターを制作した。日本語をはじめ各国の現地医師らが翻訳して全11言語でのWEB配信も行われており、多くの人に情報が届くよう動きが広がっている。
制作にあたったのは、同社社員の竹見正一さんと、SNS上でつながるグループメンバー7人。コロナウイルスが猛威を振るう中、「不安を感じている人々に日常で心掛けられる感染予防法を伝えたい」と、WHO事務局長上級顧問で英国キングス・カレッジ・ロンドン教授の渋谷健司さんが発案し、医師や国立国際医療研究センター研究員、デザイナーらの協力で実現した。
一刻も早く人々に情報を届けようと渋谷さんが一晩で書き上げた原案に、目を引くカラフルな色彩と可愛らしい絵をデザイナーの徳間貴志さんが1日で施し、1週間ほどの短期間で印刷製本された。
絵本やポスターに記されている対策は「よく寝る・よく食べる・ひんぱんに手を洗う・目鼻口をさわらない・咳のしぶきを飛ばさない(ティッシュや袖でかくす)・利き手であちこちさわらない・運動をする・かぜ気味なら休む」の8つ。世界中に感染が広がっていることから、日本語以外にも英語・イタリア語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・韓国語・チェコ語・スロバキア語・ヘブライ語・繁体字に翻訳されている。
印刷製本に携わった竹見さんは「WEBで情報を得られない方のためにモノとして届けたいと印刷物にした。見えないウイルスは確かに怖いが、ポスターや絵本を見て意識的に生活することで少しでも多くの方が過剰な不安から逃れられたらいいと思う」と話した。
ポスターは同社HPから無料でダウンロードできる。絵本は1冊60円。購入希望や問い合わせは同社の竹見さん【電話】045・431・6611。
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