神奈川消防団の団長に就任した ⻆田 伯雄さん 神大寺在住 68歳
いざの時に動ける俊敏さを
○…本業や学業を持ちながら、発災時には現場に駆け付け消火や救助にあたる消防団の団長に4月1日付で就任した。「区内は木造密集地域も多いので、平常時から放水などの訓練をしっかりと行って、区民の皆さんの安全な暮らしをサポートしたい」と意気込む。今後注力したいのは、より実践的な訓練。遠距離放水訓練は平坦地で実施してきたが、坂の上にある建物から火の手が上がることも多い。実際の現場で機敏に動けるよう、様々な場面を想定した活動を展開したいという。
○…知人の誘いを受け36歳で第9分団に入り、神大寺地区を12人の団員と担当した。火災現場は、放水した水が沸騰して手にやけどを負うなど危険と隣り合わせ。一分一秒を争う消火作業に向け、積雪時に消火栓が隠れても場所を把握できるよう地域を歩き回ったこともある。ポンプ操法の選手経験も持ち、本部異動後は本部長や副団長を歴任。本部長時代には、東日本大震災の5日後に被災地の消防学校まで仲間と2人で車を走らせ、インフルエンザ対策の支援物資を届けた。
○…青春時代はスポーツに熱中し、中高時代は剣道部で技を磨いて全国大会に出場。神大寺に越してきたのは、父が瓦施工会社を起こした18歳の時。仕事に厳しい父の背中を追い、失敗を重ねる中で職人としての技量を身につけた。堅実な仕事ぶりで信頼を集め、社寺の修繕も請け負うように。現在は2代目社長として息子と二人三脚で家業にいそしむ。
○…カメラが趣味で、仕事で遠方に赴いた際は風景撮影を楽しむのが憩いのひと時。モットーは「実行」。「何事もやるしかない」と語るパワフルな姿勢に、地域住民の安全安心を支えるリーダーとしての頼もしさが溢れる。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>