高齢者が狙われやすい特殊詐欺について、4月末までに区内で発生した件数は18件、被害額は1620万円に上ったことが神奈川警察署のまとめで分かった。県下ワーストとなる約2億4900万円の被害額を記録した昨年と比べると件数、額ともに減少傾向だが、申請が始まった国の特別定額給付金に乗じた手口も懸念され、同署は被害防止を呼び掛けている。
キャッシュカードすり替え増加
被害内容は「キャッシュカード詐欺」が7件で全体の4割を占めた。県全体の被害でも、キャッシュカード詐欺は256件(4月末現在)と最も多い。
「あなたのカードで買い物をしている人がいる」「キャッシュカードが偽造されている。交換手続きのために暗証番号が必要だ」などと電話をかけて自宅を訪問し、受け取ったキャッシュカードを封筒に入れて返却する際に偽物入りの封筒とすり替えるもので、同署は「これらの手口はまだ一般的とはいえないため、詐欺だと気が付かずにだまされる人が多いようだ」と指摘する。
特殊詐欺では社会情勢を反映した手口が頻繁に用いられることから、特別定額給付金の振り込みに乗じて複数の手口を組み合わせた詐欺にも警戒を強めている。「警察や金融機関がキャッシュカードを回収したり暗証番号を聞き出したりすることは絶対にない。電話でキャッシュカードと言われたら、それは詐欺だと断定して」といい、被害防止に高い効果が期待される警告・録音機能付き電話機の設置を検討するなど自衛策を講じてほしいと話している。
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