区民文化センター・かなっくホールが、6月12日に「かなっくYouTubeチャンネル」を開設する。緊急事態宣言解除後も公演方法や内容が制限される中、芸術に親しみのなかった人との接点としてだけでなく、公演の中止・延期で貧窮するアーティストの救済や新たな芸術鑑賞のあり方を模索していく。
かなっくホールは、緊急事態宣言の解除を受けて観客席を通常の3割弱に減らすなどして6月1日から再開。出演者・観客ともに定められた距離を取るなどの対策は講じているが、飛沫感染が心配される演劇や合唱などは公演の見通しが立たず、人との接触が懸念されるワークショップも開催できない状況という。
愛好者の裾野拡大
様々な制約の中で芸術振興の場としての役割を維持していくため、同ホールが考案したのが動画投稿サイト「YouTube」を活用した専用チャンネルの開設だ。
芸術の裾野を広げるという目的で、これまでホールに足ぶ機会がなかった人などに芸術鑑賞の魅力を伝える「KANACKの芸術のすすめ!芸術豆知識」と、アーティストが自宅で録画した動画を発信し、工作や演奏を家族で楽しめる参加型コンテンツ「かなっくKIDSチャンネル」の2種類を用意。芸術豆知識では、スタッフのアバター(分身)となるアライグマ姿の「KANACK君」が解説を担当し、芸術鑑賞の仕方などを紹介していく。
同ホールでは「幅広い世代や地域の人たちに向けた芸術の入り口のような番組になれば」と期待している。
1番組20分から30分程度で、芸術豆知識は金曜日の夜、KIDSチャンネルは土曜日の午前中に月2回のペースで配信していく。
6月中の配信スケジュールは以下。12日▽クラシック音楽鑑賞の入り口/13日▽英語でダンボール工作/19日▽モーツァルトとベートーベン/28日▽打楽器
問い合わせは同ホール【電話】045・440・1211。
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