反町のカフェ、注文受け手作り
新型コロナウイルス感染症の影響でアルバイト収入が減るなどして生活に困っている1人暮らしの大学生を応援しようと、反町カフェぽらん=松ケ丘=がテークアウト用の弁当を200円で販売している。材料費を考えれば儲けはほとんどないが、「新入生は親元を離れて不安な中、休校が長引いて友だちもできず孤独を感じているはず。手作りのお弁当を通して学生を勇気づけられたら」とスタッフは話す。
政府の緊急事態宣言を受けて4月は営業を自粛し、休業明けとなった5月から弁当のテークアウトや宅配サービスを開始。弁当は700〜800円で販売しているが、「新型コロナの影響を受けている学生のために割引販売をしてはどうか」というスタッフの発案で、6月4日から1人暮らしの学生限定で一律200円での提供を始めた。
メニューは唐揚げ、焼肉、ハンバーグ、お任せ弁当の4種類。メールや電話で注文を受けると、栄養士の資格を持つ厨房スタッフなどが受け渡し時間に合わせて調理する。スタッフの林奈保子さんは「普段はカップ麺などで食事を済ませることも多いと思うので、お母さんの味を目指して煮物なども添えています」と、低価格でも栄養価にこだわった弁当に胸を張る。
神奈川大学や横浜国立大学生の間で口コミで広がり、リピーターも増えてきた。メールでの注文時、本文に「あれほどたくさんの種類の野菜を食べたのは久々だったので体も元気になれました」といった言葉を添える学生もいるという。カフェを運営するNPO法人ワーカーズ・コレクティブ協会の松川由実専務理事は、「お店まで取りに来ることができる学生ならだれでも歓迎。友人などと利用して」と話している。販売期間は7月末までの予定。
■同カフェ【電話】045・620・5415。午前11時半〜午後3時。
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