区内での災害発生時に現場に駆け付け、消火や救助にあたる地域防災のエキスパート「神奈川消防団」。団員の8割以上が男性という男社会の中、二ッ谷町在住の鈴木典子さんが女性団員で初めて本部に抜擢され、本部部長に就任した。
横浜市で女性消防団員が採用されるようになったのは、今から23年前の1997年のこと。95年の阪神・淡路大震災をきっかけに、地域防災に女性の力を生かすことが目的で、初年度には神奈川消防団を含む市内12団で190人の女性団員が誕生した。
鈴木さんが入団したのは約20年前。当時の女性の割合は各分団に1割ほどだったというが、「女性団員活性化」をスローガンに人数が増え、今では全体の約2割にあたる76人が各地域にある分団で活躍している。
女性団員たちは独自で防災施設を訪問する研修会を企画するほか、近隣の鶴見・港北の女性団員との交流や情報交換も積極的に行っている。
鈴木さんは「身近な存在として団員の皆さんが気軽に話しかけてくれるような雰囲気を作れたら。皆さんの話に耳を傾けて、これまで以上に活動しやすい環境にしたい」と意気込んでいる。
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