新型コロナウイルスの世界的な流行がもたらした新たな生活様式。区内の事業者や団体が行っている対策を紹介し、「Withコロナ」の新しい社会を考える。
市内260医院が加盟する市獣医師会では、飼い主間など人との接触を極力少なくしようと、院内の滞在時間を減らす「予約診療」や「診察時の立ち合い人数制限」を各医院に推奨している。
動物病院ではコロナ流行以前から動物への感染症対策を意識し、診察後にはその都度消毒を行うなど徹底してきたが、今回の感染症では「人間同士の接触」に注意を払う必要がある。そこで事前予約制の導入を呼び掛け予約電話の際に症状などの問診を行って、当日は動物の診察に専念するよう心掛ける。中には、来院者に屋外や車内で待機してもらい診察直前に電話で呼び出す方法を取るところや、診察後の会計も移動せずに診療室で完結させる病院もある。また、最少人数での来院を推奨し、入院中の動物への面会も症状が安定している場合には遠慮してもらうこともあるという。
同会常務理事で、三ツ沢下町にあるよしいけ動物病院の吉池正喜院長は「動物の診療は直診しないと分かりづらく、電話やリモート診療では限界がある。ペットは何かあったらまずはかかりつけ医に相談することが多いので、自分たちが感染して病院を閉めるわけにはいかない」と話す。
今年は狂犬病予防集団接種が中止のため、12月31日までに各病院で接種する必要がある。同会は必ず注射するよう呼び掛け、普段は予約なしで来院できた病院であっても薬を取りに行くだけの場合も事前に電話で確認することを推奨している。
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