羽沢南のつつじ広場に、樹齢100年を超える柿の古木が植わっている。広場近くに住む田中修さんが、50年前に松見町の親族宅からもらい受けて以来丹精込めて育ててきたものだ。
田中さんは自宅の改修を機に昨年1月、柿の木を広場に移植した。秋にはたわわに実った柿を近隣住民らがこぞって収穫し、「甘くておいしい」と評判だったという。
つつじ広場を整備したのも、田中さんを中心とする地域の有志だ。以前はポイ捨てされたゴミや石が目立ち景観を損ねていたが、25年ほど前に田中さんが900株のツツジを植栽。市が希望者に支給していた下水道の汚泥から作ったハマレンガ2600個を手作業で並べ、区の民間緑地助成金を活用して300坪の敷地に5600枚の芝も敷き詰めた。
田中さん夫婦は毎週末のように雑草取りなどの清掃に明け暮れたといい、広場は以前とは見違えるような憩いの空間に。地道な活動が実を結び、20年前には市緑の協会による花と緑の街並み賞と市長賞を受賞した。
広場に整備された花壇には、四季折々の花やイチゴ、ブルーベリーが植えられ、子どもたちが遊ぶ簡易遊具も設置されている。
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