区内に新たなまち組織「大神商店会」(小野寺知恵会長)が8月27日に誕生した。大口・神之木・入江・子安・松見・西寺尾の広範囲を対象エリアとし、”新しい時代のまちづくり”をテーマに、古き良きものを守りつつコロナ後の新時代に沿った展開を考案する。
発起人であり会長の小野寺知恵さんは、入江のトータルケアサロン・オアシスデラーナの代表。長年大口通に居住し子育てや商売を行う中で、地域の繋がりの大切さを感じてきた。地域活性を図ろうと、5年以上前から商店街に属していない外側の店舗でライブやマルシェを開催するなどコラボ企画を試みてきたが、まち全体に取り組みを広げたいと模索してきた。
商店会発足の活動源となったのは、新型コロナウイルスの流行で落ち込むまちを元気にしたいとの強い思いだった。コロナの影響で経済的打撃を受ける店舗や企業、先が見通せず買い物さえままならない地域住民たちに少しでも光がさしてほしいと、模索の中で温めていた「新しいまちづくりプロジェクト」を知人の県商店街派遣コーディネーターに提案。その後、県商業流通課の担当者にプレゼンし、わずか2カ月の急スピードで発足に至った。スターティングメンバーには12の店舗と事業所が集った。
新たな時代のまちづくり
大神商店会の名は、大口と神之木の地名から取っており、「神」には神奈川県・区の意味も込めた。地域住民に親しみをもってもらおうと通称「オオカミタウン」と名付け、神の道案内を行ったとされるオオカミをまちのキャラクターにしていく方針だ。さらに、まちの活動に参加するオオカミ大使を年1回公募する計画もあるという。
コロナ後の新たな時代に合わせ、今後展開していきたいとしているのが、10代や20代の若者にまちを知ってもらうための青年部の立ち上げと、現地でのリアル催しとオンライン配信を組み合わせたイベントの開催だ。若者をはじめ多くの人の自由な発想を取り入れながら、フェイスブックや動画共有サイトなどのメディアを活用してまちを盛り上げるイベントが完全中止に追い込まれないよう工夫を凝らす。
小野寺会長は「コロナ禍に発足したからこそ、昔から受け継がれてきたものを守りつつ、新しい時代に則した商店会でありたい」と話す。
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