神奈川区内で1月から8月までに発生した特殊詐欺の件数は40件で、被害額は約3540万円に上ったことが神奈川警察署のまとめで分かった。
被害件数は前年同時期と比べて28件減少した一方、キャッシュカード詐欺盗は19件で3件増加し、全体の約半数を占めた。被害額は約1310万円だった。
県全体でも、キャッシュカード詐欺は439件(未遂4件)で最も多かった。主な手口は「すり替え型」と呼ばれ、警察官や銀行員、デパートの従業員などをかたる犯人から「あなたのカードで買い物をしている人がいる」「キャッシュカードが偽造され、交換のために暗証番号が必要だ」といった予兆電話があり、自宅を訪問した犯人が偽物のキャッシュカードとすり替えるものだ。
同署管内では、2019年に県下ワーストとなる約2億4900万円の特殊詐欺被害を記録している。警察や金融機関がキャッシュカードの回収や暗証番号を聞き出すことはないため、同署では「電話でキャッシュカードと言われたら、それは詐欺だと断定してほしい」と呼び掛ける。警告メッセージのアナウンスや録音機能が付いた電話機の設置も有効という。
区内で発生した特殊詐欺の種別は次の通り。▽キャッシュカード詐欺盗19件▽預貯金詐欺12件▽オレオレ詐欺6件▽架空料金請求詐欺2件▽その他1件
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