横浜市「成人の日」記念行事実行委員会の委員長を務める 畑中 一希さん 金沢区在住 20歳
自由と責任を胸に
○…成人式のテーマ”開花”には、「コロナに負けずに笑顔の花を咲かせたい」という思いを込めた。人生の節目を機に「人と協力して何かを成し遂げたい」と、式を運営する実行委員会に加入した。式の開催すら危ぶまれた事態を乗り越え、「メンバー全員で信じて準備してきた。本番が楽しみ」と当日を待ち望む。
○…小さい頃から、新聞を読みながら教育問題について考えることが楽しみだった。「今はネットで自由に意見を発信できる世界。便利だからこそ、正しい判断力を養うための教育について深く知りたいと思った」と、大学では教育学を専攻する。影響を受けたのは、歌舞伎役者・市川猿之助さんの”型無しと型破りは違う”という言葉。「型を破り新しいものを作るには、型を知ることが大切」と国内外の教育を研究し、「将来は研究者として教育に携われたら」と夢を語る。
○…「小さなけがでもすぐに涙を流す泣き虫だった」と苦笑しながら幼少期を回想する。中学、高校ではサッカー部に所属。「どのポジションも攻守に役割があり、連携が重要なのが魅力」という。憧れの選手には岡崎慎司さんの名を挙げ、「泥臭くてもゴールを決める姿が格好いい」と、試合会場で声援を送った。ここ数年は大学駅伝にも熱中し、必死に襷をつなぐ選手たちの虜に。スタートからゴールまで、現地で観戦したこともあるという。
○…二十歳の節目に「お酒を飲めるようになるなど、できることも増える分、きちんと責任感ある大人になりたい」と気持ちを引き締める。春には教育実習を控え、「教壇に立ったら、泣いている子がいれば支える側にならないと。もう泣き虫は卒業」と満開の笑顔を見せた。
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