生活面での困りごとを抱える若年層や壮年期の地域住民を支援しようと、片倉・三枚・神大寺の地区社会福祉協議会が中心となってリーフレットを作成した。
高齢者と比べて手薄になりがちだった若い世代の支援に向け、地区の垣根を越えて連携。貧困やひきこもり、家庭内暴力などの悩みに応じる専門機関の連絡先をはじめ、地区社協や民生委員・児童委員の活動内容、各地区にある子育てや交流施設などをまとめた。
新型コロナウイルスの影響で一人暮らしの若者やシングルマザーなどの貧困拡大が表層化する中、リーフレットの作成に協力した片倉三枚地域ケアプラザの江口直子さんは「若者世代に向けた支援制度は見える化が遅れている」と指摘する。地区社協や民生委員などの関係者からも、当事者から相談を受けた際にどのように支援すればいいか分からないという声が以前から上がっていたという。
リーフレット作りには、各地区の民生委員児童委員協議会や区生活支援課、区社協などから25人が関わり、昨年11月から製作に着手。3地区の社協は日ごろから子どもの居場所づくりなどで連携を図ってきたが、今回の取り組みを通して一層つながりが深まったことも収穫だったという。片倉地区社協の下地慧子さんは「これからも区社協や福祉保健課などとの横の連携を図りながら、子育てや生活困窮、高齢者支援などの地域課題に取り組んでいきたい」と話した。
各地区の回覧板や施設配架のほか、小学校の協力を得ながら児童を通して各家庭に配布する予定という。3月27日にはリーフレットのお披露目を兼ねた催しがケアプラザであり、いじめや不登校、ひきこもりの経験を持つ長谷川崇さんと、和出仁さんによるコンビ「キラーコンテンツ」による漫才やひきこもり講演も行われた。
問い合わせは片倉三枚地域ケアプラザ【電話】045・413・2571。
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