横浜市は、健康づくりの一環として取り組む「よこはまウォーキングポイント」の昨年度の利用状況を発表した。いわゆるメタボリックシンドロームだった利用者のうち、約10%が参加後に改善したと答えるなど、一定の効果が見られたとしている。
ウォーキングポイント事業は18歳以上の横浜市民を対象に健康づくりを推進するもので、2015年度から始まった。実際の歩数計と歩数計アプリの2種類で参加することができる。歩数によりポイントが貯まり、獲得ポイントに応じて抽選で景品が当たる。
「ロコモ」にも効果
市がまとめた利用状況報告書は、「参加者アンケート」と「歩数データ集計」から分析。アンケートは歩数計6千、アプリ5万4726の標本数から計6240の回答を得た。歩数データは歩数計が30万9607人、アプリが5万1807人分のデータを使用した。
まとめによると、内臓脂肪型肥満をきっかけに脂質異常などをきたす「メタボリックシンドローム」が、参加後に改善したと答えた人は4年連続で約10%を記録。運動器障害のために移動機能が低下した状態を指す「ロコモティブシンドローム」についても、参加前は家の中でつまづいていたという人の約20%が改善したと答えた。
事業の参加をきっかけに外出頻度が増えたと答えた人の割合は、3年連続で40%を超えた。参加者全体の1日平均歩数は、歩数計で7182歩、アプリで7573歩だった。
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