菅田、羽沢の農業専用地区で、神奈川区を代表する農産物として知られるキャベツの収穫が最盛期を迎えている。広大な丘陵地に緑のじゅうたんが広がる光景は、同地区の初夏の風物詩。それぞれの農家は、出荷に向けた収穫作業に忙しい。
キャベツやレタス、トウモロコシを生産する有田康紀さん方では、1・2ヘクタールほどの畑でキャベツを栽培している。2月に苗を定植した頃は、土壌の乾燥に悩まされて植え直しを行うなど手を焼いたというが、風雨に負けずすくすくと生育。4月上旬から収穫を始め、ゴールデンウィークを過ぎた頃から2番手の刈り取りを急いでいる。
地元の畜産農家から譲り受けた堆肥を使うなど土壌にこだわって作ったキャベツは、葉がしっかりと巻いた上々の出来栄え。天候に恵まれた12日は、妻の綾華さんや先代の父・八郎さん、周辺に住むボランティアらの手も借りながら、一玉一玉刃物で刈り取って出荷用の段ボール箱に詰めていった。
神奈川区は保土ケ谷、泉区と並んでキャベツの生産が盛んで、市内産は「横浜キャベツ」の名称で知られる。県などが認定するかながわブランドにも選ばれており、5月から6月にかけて収穫される春キャベツ、10月から11月の秋冬キャベツが出荷されている。
この時期の春キャベツは葉が柔らかく甘みを多く含んでいるのが特徴といい、「火を通さず、生で食べるのが一番おいしい。地元農家が手塩にかけたキャベツの味を楽しんでもらえたら」と有田さん。出荷は6月いっぱい続く予定という。
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