神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2021年8月26日 エリアトップへ

新市長に山中竹春氏 立民推薦、IR中止へ

政治

公開:2021年8月26日

  • X
  • LINE
  • hatena
当選確実が報じられ、取材に応じる山中氏(22日、午後8時過ぎ)
当選確実が報じられ、取材に応じる山中氏(22日、午後8時過ぎ)

 任期満了に伴う横浜市長選挙が8月22日に投開票され、無所属で新人の元横浜市大教授、山中竹春氏(48)=立憲民主党推薦=が約50万票を得て初当選した。過去最多の8人が立候補する中、自民党と公明党が中心に支援した小此木八郎氏(56)や4選を目指した現職の林文子氏(75)らを破り、12年ぶりの市長交代となった。山中氏は争点の一つだった統合型リゾート(IR)誘致に反対しており、市の方針が転換される。投票率は49・05%で前回を11・84ポイント上回った。

 市長選は、林氏が誘致を決めたIRの是非や新型コロナへの対応策などが争点となった。

 山中氏は14年に市大医学部教授に就任。データを根拠に意思決定する「データサイエンス」の手法を専門にしていた。

 選挙戦は推薦した立憲民主党が主導して展開。同党のほか、共産党も応援に入った。「データに基づく政策」を主張し、IR反対のほか、敬老パスの自己負担ゼロや中学生までの医療費ゼロなどを掲げた。さらに、コロナ抗体の研究経験からワクチン接種の24時間体制整備や迅速化を訴えた。

「市民と向き合う」

 当選確実が報じられ、中区の開票センターで支援者に山中氏は「市民一人ひとりと向き合いながら、素晴らしい横浜市を作りたい」と語った。IRについては「誘致を行わないという宣言を早期に出し、その上で必要な手続きに入る」とした。

 山中氏に約18万票差で敗れた小此木氏は「当選後、IR反対を翻意するのではという市民の疑念を払しょくできなかった」と語り、今後の選挙にも出ないとした。林氏は「市民にIRを理解してもらうには時間がなかった」と悔やんだ。

 元長野県知事の田中康夫氏(65)は「横浜を共に変えようという市民の心意気を感じた」、元神奈川県知事の松沢成文氏(63)は「横浜再生に向けた政策を市民に届け切れなかった」、元衆議院議員の福田峰之氏(57)は「若い層にも支持を得たが、広く伝え切れなかった」、元横浜市議の太田正孝氏(75)は「敗軍の将、兵語らず」とし、水産仲卸業の坪倉良和氏(70)は「一市民レベルが立候補できる選挙を提示できた」とそれぞれ語った。神奈川区の投票率は市全体を下回る48・17%で18区中15番目。前回を12・80ポイント上回った。
 

神奈川区版のトップニュース最新6

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook