神大寺のアパート火災を迅速な初期消火で鎮火し延焼を防いだとして、神奈川消防署は付近に住む男女3人に感謝状を贈った。
表彰を受けたのは、村井美枝子さん(74)、小倉知明さん(51)、須藤政則さん(48)。3人は、7月17日朝に2階建てアパートの1階に住む78歳男性宅で発生した火災を連携して消し止めた。
村井さんは自宅の窓を開けると異様な臭いに気が付き、隣のアパートの一室から火の手が上がっているのを発見。庭に出ると「火事です」と近所住民に大声で知らせ、自宅からホースを伸ばして放水を始めた。
アパートの向かいに住む小倉さんは、村井さんの声を聞いてすぐさま119番通報。須藤さんと共にホースやバケツで消火活動に参加し、火の勢いが増す男性宅に進入して鎮火を試みた。通報から9分後に消防隊が到着した時には火は消えており、延焼やけが人などの被害もなかったという。
3日にあった表彰式で、村井さんは「一人では消火できないと思い大声で叫んだ。とにかく夢中で水をまいた」と消火活動を振り返り、小倉さんは「火災時には周りに知らせることが大切だと痛感した。誰一人けががなくて良かった」と笑顔で話した。
星野雅明署長は「放置しておけば、出火した建物だけでなく他の建物にも延焼するほどの火災だった。発見、通報、初期消火という素晴らしいリレーで火災の拡大を防いだ行動は、日頃から防火に対する思いを抱いている結果」とたたえた。
消防によると、火元はキッチンのガスこんろだったといい、「区内ではこんろとたばこが原因の火災が増えている。火の取り扱いには十分注意してほしい」と呼び掛けている。
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