神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2021年9月30日 エリアトップへ

「横浜とラグビー」一冊に 浅野高OBの長井さん出版

スポーツ

公開:2021年9月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
著書を手にする長井さん
著書を手にする長井さん

 浅野高校ラグビー部OBの長井勉さん(72・保土ケ谷区在住)が、日本のラグビー史話をつづった『キックオフの笛が聞こえる-日本のラグビーは横浜から始まった』(A5判、195ページ、1540円)を出版した。

 ラグビーワールドカップ日本大会の開幕を控えた2019年9月、県ラグビー協会が中心となって横浜中華街=中区=に建立した「日本のラグビー発祥地」の記念碑が執筆のきっかけになったという永井さん。海外に住む友人に資料を送ってもらうなど、膨大な本や雑誌、新聞などから情報を集めるうちに「時を経て横浜でワールドカップの決勝戦が行われたのは、運命だったのではと思うようになった」という。

 横浜とラグビーの関係は、外国人居留地だった中区山下町で英国人らがアジア初のラグビーチームとされる「横浜フットボールクラブ」を結成した1866年にさかのぼる。横浜で出会ったラグビー伝道師の2人が慶應義塾の学生に教えたことから、1899年に日本のラグビーが始まった。

 同書では英国ラグビーの起源や日本ラグビー発祥の歴史、中学生の教科書に採用された日本チームの海外初遠征時の秘話をはじめ、ワールドカップの興奮を伝える現地レポートなども掲載。調査過程のエピソードや長井さんの所見を盛り込むことで、ラグビーの知識がなくても楽しめるよう工夫した労作だ。

 長井さんは浅野高校から早稲田大学に進学したが、けがもありラグビー部には入部せず、OBチームで競技を楽しみレフェリーコーチの道に進んだという。現在は「認証アーキビスト」の資格を持つ専門職として、公文書管理の仕事をしながら県ラグビー協会で広報や若手の育成に尽力している。

 長井さんは「横浜のラグビー史をまとめた本は初めてかもしれない。フェアプレーの精神など、ラグビーの持つスポーツの力も伝えたかった。この本を読んでラグビーを観戦し、一味違った楽しみ方を感じてもらえたら」と話した。書籍は有隣堂やインターネットで販売されている。
 

神奈川区版のローカルニュース最新6

市歴史博物館にマルチシアターが登場

市歴史博物館にマルチシアターが登場

4月29日、改装した歴史劇場の再オープンで

4月24日

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月24日

「プリンスアイスワールド」が市内カフェとコラボ

「プリンスアイスワールド」が市内カフェとコラボ

5月12日までスケーター推薦のグルメを味わえる

4月24日

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映

4月30日〜5月6日、「SEASIDE CINEMA 2024」

4月24日

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

寄付5万円、仕事体験ツアー

4月23日

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

5月29、30日 パシフィコ横浜とオンラインで

4月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook