横浜市は、神奈川区内を流れる入江川第二派川に水位とカメラ映像を観測する装置を9月30日に設置した。収集した情報はウェブサイト「横浜市水防災情報」のページで公開し、迅速な避難情報の発信につなげる。
台風や豪雨被害に備え
入江川は鶴見区を源流として子安通で6派川の運河に分かれる約2・3Kmの河川で、第二派川は50mほどの川幅がある。局地的豪雨などで被害が出る可能性が高く、高潮の影響も受けやすいという。2017年の台風時には約1・4mある堤防を越水し、近隣の約30世帯で床上・床下浸水が発生。19年の台風では職員が目視で河川を確認し、約1500世帯・3千人に避難勧告(現在は避難指示)を出した。
装置は浦島消防出張所裏手付近に設置され、河川の状態をリアルタイムで発信する。観測したカメラ映像は2分ごと、水位は10分ごとにウェブサイトで配信される。氾濫注意水位や避難判断水位、氾濫危険水位などは、今後明確な基準を設けるという。
区内では他にも、鳥山川や帷子川分水路、鳥山川遊水地(水位計のみ)に装置が設けられており、今年度中をめどに入江川本流も同様に導入する予定。区の担当者は「発信しているデータを避難行動などに役立ててもらうため、積極的に情報を取得し活用してほしい」と呼び掛けている。
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