振り込め詐欺被害を未然に防いだとして、神奈川警察署は4日、三井住友銀行東神奈川支店=富家町=に感謝状を贈った。
10月14日に現金200万円を引き出すため支店の窓口を訪れた85歳の女性は、応対した行員から使い道を尋ねられた際に「友人の葬儀代」と説明。行員は女性の言動に不審な点があるとして上司に相談し、銀行が署に通報した。行員らによる説得のかいもあり、女性は高額の出金を思いとどまった。
署によると、女性のもとには事前に「大事な書類の入ったかばんを無くした」などと息子をかたる男から電話があったという。一連の出来事を受けて女性が家族に連絡したところ、特殊詐欺の手口だったことが分かった。
同支店では特殊詐欺被害を水際で防ぐため、行員に対して高額な窓口出金については必ず使途を尋ね、疑わしい場合は管轄する警察署に「全件通報」することを義務付けているという。櫻庭真澄支店長は「1人でも被害に遭わないようにすることができたのであれば良かった。(使途の確認は)お客さまをお守りするためのステップであることを丁寧にお伝えしていきたい」と話した。
秋本剛署長は「お客さまの預金を守るという強い熱意があったからこそ、いつも通りの冷静な対応ができのだと思う」と行員らの行動をたたえた。
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