神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2021年11月25日 エリアトップへ

シーサイドライン 上瀬谷新交通に参画せず 開業の見通し不透明に

社会

公開:2021年11月25日

  • X
  • LINE
  • hatena

 (株)横浜シーサイドラインは旧上瀬谷通信施設周辺で計画されている新交通の(仮称)上瀬谷ラインについて、市の参画依頼に関する経営方針裁定会議を11月16日に開き、採算性や継続性を理由に現時点で参画しない方針をまとめた。市は2027年に跡地で行う国際園芸博覧会に向け、年内に運行事業者を決める予定だったが大きな軌道修正を余儀なくされる。※20日起稿

 上瀬谷ラインは相鉄線瀬谷駅周辺に設ける(仮称)瀬谷駅から、跡地の(仮称)上瀬谷駅までの2・2Kmを新交通システムでつなげる事業。想定参加者数が1500万人の園芸博や、その後の跡地利用で検討されているテーマパーク構想に向け導入が計画されている。しかし、跡地の地権者とテーマパークを検討していた相鉄ホールディングス(株)が構想を断念。今は三菱地所(株)がその役割を担うが、具体的な内容は明らかになっていない。

 市は9月、金沢シーサイドラインを運行する同社に参画を依頼。同社では10月から16日まで3回にわたり、経営方針裁定会議を開催してきた。

 同社は参画しない理由に、上瀬谷ラインがテーマパークに依存した路線であり、その具体的な内容や来園者予測が不十分である点などを挙げた。また、行政手続きや工事期間など園芸博までの開業も困難とする。一方、再検討する場合の条件として路線延伸など鉄道ネットワークの充実、テーマパークの具体化に基づく需要予測や十分な採算性などを挙げた。

 同社は18日の常務会で方針を正式決定。11月末までに市に伝える予定。

 市は運行事業者を決めて今年度中に軌道法特許申請を行い、来年度から工事する計画だった。今回の結果で、開業に向けた計画が不透明になる。上瀬谷交通整備課の担当者は「正式な回答を待ち、今後の進め方を検討する」とコメントした。

「魅力ある路線を」

 跡地の地権者の一人である70代の男性は「残念だが、企業が収益や将来性を重視するのは当然。市は延伸計画を立てるなど魅力ある路線を目指すべきだ」と話す。また、地元の市会議員は園芸博までの開業が困難になるとして、「市は代替の交通手段を至急検討する必要がある」と訴えた。

神奈川区版のローカルニュース最新6

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

市、上限100万円と10万円の2コース

4月20日

みなとみらいで「スター・ウォーズ」の世界を体感

みなとみらいで「スター・ウォーズ」の世界を体感

4月26日〜5月6日、イベント多数

4月19日

三溪園 重要文化財の内部を期間限定で特別公開

「弁護士が身近な存在に」

神奈川県弁護士会

「弁護士が身近な存在に」

岩田武司新会長が抱負

4月18日

趣味や生きがい 本で残す

趣味や生きがい 本で残す

タウンニュースの自費出版

4月18日

「絹婚式」きもので撮影

「絹婚式」きもので撮影

横浜でイベント

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook