セントラルスイムクラブ横浜=片倉=に通う中学生スイマーが、短水路での800mフリーリレーで中学生の日本記録を樹立した。これまでの記録を2秒以上更新する快挙に、4人は「自分たちの力を出し切れば記録を出せると思った」と達成感をにじませている。
阿部力樹さん(篠原中3)、藤林大耀さん(栗田谷中3)、市川大樹さん(樽町中3)、打出晴大さん(六角橋中2)の4人は、昨年11月に開かれた神奈川県短水路選手権の競技終了後のプールを使って記録に挑戦。7分33秒25をマークし、これまでの中学生記録7分35秒31を11年ぶりに更新した。
「みんなのベストを出せれば記録を更新できる」――3年生の3人にとっては残り少ない中学生での競技生活。メンバー一丸となって打ち立てた金字塔は、記録にも記憶にも残る挑戦となった。唯一の2年生、打出さんも「プレッシャーはあったけれど、先輩たちのおかげで力を出し切ることができた」と快挙を喜ぶ。4人を指導する今井聡士コーチは「県選抜などではなく、単一クラブの選手だけで記録を出せたことは誇らしい」と4人の快挙をたたえた。
昨年8月の全国中学校水泳競技大会(全中)に出場するなど、クラブの中でも実力派の4人。中でも阿部さんは、200m個人メドレーで中学日本一の座をつかんだ。他の3人にとっては思うような記録が出せず悔しさの残る大会だったが、藤林さんは「全中出場は自信につながった」、市川さんも「全中の緊張感を肌で感じることができて良かった」と振り返り、中学最高峰の舞台で得られた経験を今後の競技に生かしたいという。
今年3月には全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会が控え、阿部さんは同大会に先立ち世界選手権予選という大舞台に立つ。「練習の成果を発揮して、油断せず挑みたい」と阿部さんは話し、3人も自己ベストを目指してトレーニングに励んでいる。
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